ANAマイラーの悲鳴が聞こえてきそうです…
2018年1月9日、衝撃の告知が入ってきました。
「ドットマネー」から「メトロポイント」への交換サービスは、2018年3月31日(土)23:59をもちまして終了させていただくこととなりました。
ーー「ドットマネー」から「メトロポイント」への交換サービス終了のお知らせ|ドットマネー by Ameba 公式スタッフブログ
2018年3月31日(土)23:59をもちまして「Pexポイント」から「メトロポイント」への交換を終了させていただくこととなりました。
「ドットマネー」と「Pexポイント」。
どちらもソラチカルート(ANAマイル大量獲得の裏技)に必須のサービスであっただけに、ANAマイラーの落胆は計り知れません。
そして、我々JALマイラーにも関係のない話ではないようなのです。
今回は、ソラチカルート閉鎖がJALマイルに与える影響を考察します。
ソラチカルートとは
はじめに、 マイラーにとって「ソラチカルート」がどれほど大事なものであったのか簡単に説明します。
通常、何かのサービスで貯めたポイントをマイルに交換する時の標準レートは、
1円分のポイント=0.5マイル
つまり、100円分のポイント=50マイル。
これはANAマイルでもJALマイルでも同じです。
この交換レートを最大限にまで高めたのが、今回閉鎖が決まった「ソラチカルート」。
東京メトロと提携したANAカード「ソラチカカード」を持つだけで、ポイントサイト利用により、破壊的なほど大量のマイルを貯めることが可能となりました。
図にしてみるとこんな感じ。
ポイントサイトで獲得したポイントを手数料無料で「ドットマネー」や「Pexポイント」に交換し、それを「メトロポイント」に交換します。
ソラチカカードの保有者ならば、「メトロポイント」を90%分の「ANAマイル」に交換できます。
お小遣い稼ぎくらいの利用価値だったポイントサイトで、海外にビジネスクラスで毎年何回も行けちゃうようになるなんて、誰が想像できたでしょうか。
ソラチカルートにより、
100円分のポイント=90マイル
でマイルを貯めることができるようになり、ポイントサイトで年会費無料のクレジットカードを1枚作るだけで、東京〜大阪を往復できたりするようになりました。
それに伴い、飛行機に乗らずにマイラーを貯める「陸マイラー」が登場し、いまや陸マイラーのほとんどがANAマイラーであったりします。
ソラチカルート閉鎖後の世界
今回閉鎖されるのは、
「ドットマネー」→「メトロポイント」
「Pexポイント」→「メトロポイント」
の部分。
閉鎖までにうまく「メトロポイント」に交換することができれば、ANAマイルへの交換はこれまで通りです。
さて、ここから本題です。
マイラーへの影響を考えます。
まずは、閉鎖の影響を直に受けるANAマイラーから。
ANAマイラーへの影響①:交換上限
ANAマイラーの方々は、今からソラチカルート終了までに駆け込み乗車することが予想されます。
そこでネックとなるのが、ポイントの交換上限。
ハピタスを例にとると、「1ヶ月につき30,000ポイントまで」となっています。
ドットマネー(上限:1ヶ月1,000,000マネー)とPexポイントからは、上限がほぼないに等しいので、ポイントサイトのほうの上限が律速段階になりそうですね。
本格的にポイントを貯めている方々は、ポイントサイトの上限で渋滞を起こしていると思われるので、ソラチカルート終了でかなりのポイントが路頭に迷いそうです。
ソラチカルートを通れなかったたくさんのポイントが行き着く先は2つ。
- JALマイルに交換
- ソラチカルートに代わる新経路
ANAマイラーへの影響②:新経路の発見
マイル関連のブログを色々拝見させていただいてますが、陸マイラー玄人の方々やSFC修行を解脱しANA上級会員の方々の探究心は、かのコロンブスをも凌いでいらっしゃるので、早い段階でソラチカルートに代わる新経路が開拓されるかもしれません。
ソラチカルートには及びませんが、現在のところANAマイルに最も高いレートで交換できそうなのは、
モッピー >> 100% >> LINEポイント >> 90% >> メトロポイント >> 90% >> ANAマイル
のようです。
総じて81%のレートで交換できます。
ハピタス・ちょびリッチ・ポイントタウンからは、通常の50〜60%を超えるレートは見つかりません。
ANAマイラーへの影響③:新規参入
今回のソラチカルート終了の影響を一番受けるのは、最近ポイントを貯め始めたANAマイラー初心者ではないでしょうか。
ソラチカカードを発行して、さあこれからという時に…。
ポイントサイトのポイントも交換できるほど貯まってないのに…。
私はJALマイル専門なので大きなことは言えませんが、マイル初心者にアドバイスできることがあれば、
①JALマイラーに転向する
喜んで歓迎します。
②モッピーに入会する
ANAマイル:81%
JALマイル:最高90.9%
でポイント交換できます。
ANAマイルに対抗するためかどうかは分かりませんが、昨年頃からポイントサイトがJALマイルびいきな傾向になってきています。
特にモッピーすごいですね。
私も最近入会したのですが、もっと早くに入会すれば良かったと後悔しています。
ちょびリッチも昨年は初夏ころに「JALマイルへの交換40%増量キャンペーン(合計で70%レート)」をやっていました。
ちょびリッチは時々クレジットカードの案件が高額になるのでオススメです。
JALマイルのいいところは、キャンペーン時にはポイントサイトからJALマイルに直接交換できるところ。
いろいろ経由しなくていいので、かなり手間が省けます。
逆に、ソラチカルートのような、いつでも固定の高レートで交換できる経路がないのが残念です。
JALマイラーへの影響①:ANAマイラーの流入
お気づきだと思いますが、ソラチカルートが閉鎖される以上、ポイントの流れがJALマイルに向くのは確実だと思われます。
JALマイルを貯める人が増えると問題になるのは、特典航空券の取りやすさです。
目に見える影響がいつ出るか分かりませんが、既存のJALマイラーは覚悟しておいたほうが良さそうです。
JALマイラーへの影響②:条件の改悪
ソラチカルート閉鎖のきっかけは、ソラチカカード発行者が、そのカードでお買い物をまったくせずにポイントを素通りさせるだけだったから、と言われています。
ソラチカカードが「空」と「地下」を結ぶはずが、地上(陸マイラー)ばかり通られてはたまったもんじゃない気持ちもわかります。
そして今後、JALマイラーが増えても同じことが言えるはずです。
現在は人口が少ないJALマイラーを囲い込もうとやっているキャンペーンも、JALマイラーが増えてしまうと改悪される可能性が高いです。
マイルは貯まるうちに貯めておく&交換しておく、この原則を忘れないようにしたいと思います。
JALマイラーへの影響③:情報量の増加
ネガティブなことばかり書いてきましたが、良い影響もあるでしょう。
JALマイラーが増えると、必然的にJALマイルに関する情報が増えますね。
このブログの存在意義も高まるので、嬉しい限りです。
昨年は知らないうちに終わってしまって取り逃がした特典がいくつもあったので、今年はアンテナをもっと敏感にしようと思います。
まとめ
90%レートのソラチカルートは閉鎖されますが、ANAマイルでも81%レートが残っています。
JALマイルなら、2018年2月28日まではモッピーでキャンペーン中なので、最高90.9%レートで交換できます。
2018年も陸マイラーの全盛期は続きそうですね。
ソラチカルートANAマイル組の皆さんは、3月31日まで全速力で駆け抜けられるよう、祈っております。
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