マリオットリワードポイント(8月18日からは「ポイント」)の1ポイントってどれくらいの価値があるのでしょうか。
ちょっと気になったので、様々な角度から検証してみました。
また、1ポイントの価値が分かれば、SPGアメックスの
・「100円利用で3ポイント」の本当の還元率
・「発行で合計39,000ポイント獲得」の本当のおトク度
もなんとなく計算できるので、SPGアメックスを検討中の方もぜひ参考にどうぞ。
1ポイント=何円?
宿泊料金から考える
まずは、ホテルの宿泊料金の相場と、無料宿泊に必要なポイント数から1ポイントの価値を検証してみます。
分かりやすく3ランクのホテルで比較してみました。
- 東京マリオットホテル
- モクシー錦糸町
- ザ・リッツ・カールトン東京
東京マリオットホテルの場合
東京・品川、御殿山にある東京マリオットホテル。
マリオット系列の中では、一番スタンダードに位置する「マリオットホテル」ブランドです。
統合前のカテゴリーは8(9段階中)で、必要ポイント40,000。
統合後はカテゴリー6(8段階中)になり、必要ポイントは50,000にUPします。
一般的な宿泊料金は、1室2名で3万円台(税・サ料抜き)。
10月中旬で検索すると、
マリオットリワード会員料金:39,984円(税・サ料込)
必要ポイント数:40,000ポイント
見事に、1ポイント=1円です。
ただし、統合後の無料宿泊には50,000ポイント必要になるので、1ポイントの価値は今より下がってしまいます。
モクシー錦糸町
東京・錦糸町にあるモクシー錦糸町。
マリオット系列の中では、一番低ランクの「モクシー(moxy)」ブランドです。
統合前のカテゴリーは7(9段階中)で、必要ポイント35,000。
統合後はカテゴリー5(8段階中)になり、必要ポイントは35,000と変化なしです。
モクシーランクでもカテゴリーが高めなのは、立地の関係でしょうか。
一般的な宿泊料金は、1室2名で1万円(税・サ料抜き)ほど。
10月中旬で検索すると、
マリオットリワード会員料金:17,464円(税・サ料込)
必要ポイント数:35,000ポイント
1ポイント=0.5円となりました。
低ランクのホテルは価格が安いので、ポイント宿泊は損のようです。
ザ・リッツ・カールトン東京
東京・赤坂、ミッドタウン内にあるザ・リッツ・カールトン東京。
マリオット系列の中では、最高ランクの「ザ・リッツ・カールトン」ブランドです。
統合前のカテゴリーはティア5(5段階中)で、必要ポイント70,000。
統合後はカテゴリー8(8段階中)になり、必要ポイントは85,000にUPします。
一般的な宿泊料金は、1室2名で7万円(税・サ料抜き)から。
10月中旬で検索すると、
マリオットリワード会員料金:110,938円(税・サ料込)
必要ポイント数:70,000ポイント
1ポイント=1.5円となりました。
高ランクのホテルは宿泊料金が高いので、ポイント利用がお得です。
税金とサービス料だけでも半端ないですね。
ただし消費するポイントが多いので、たくさん貯められる人だけの特権になります。
統合後の新ランクで必要ポイント数が増えてもまだお得ですが、2018年中はカテゴリー8のホテルがカテゴリー7として利用できるので、1ポイントの価値はさらに上がります。
結論:
・1ポイント=約1円(0.5円〜1.5円)
・低ランクホテルほど1ポイントの価値が低く、高ランクほど価値が高い
無料宿泊では税金やサービス料がすべて含まれていますし、スタンダードルームに空きがあればいつでも宿泊できるので、高ランクホテルで価格の高い時期を狙っていけば、確実に1ポイント1円以上の価値になりそうです。
ポイント購入から考える
続いて、ポイント購入時の価格から、公式にどれくらいの価値だと考えられているか検証したいと思います。
統合後のポイント購入については発表されていないので、統合前の価格表から。
マリオット:
- 1,000ポイントにつき12.50米ドル
- 年間上限50,000ポイントまで
SPG:
- 500スターポイント(新: 1,500ポイント分)につき17.50米ドル
- 年間上限30,000スターポイントまで
- 年に数回35%OFFキャンペーンあり
1ドル=110円として計算しました。
マリオットは、1ポイント=1.38円。
SPGは、1ポイント=1.28円(キャンペーン時:1ポイント=0.83円)で販売されていることがわかりました。
ポイントを売る側からすると、少しは儲けを考えていると思うので、1ポイント=0.8〜1円くらいが妥当なラインでしょうか。
結論:
・1ポイント=0.8円〜1.3円
・ポイント購入は結構おトク
キャッシュ+ポイントから考える
さらに、キャッシュ+ポイントから検証してみましょう。
キャッシュ+ポイントとは、無料宿泊のように全額ポイント利用するのではなく、ポイントと現金とを組み合わせて支払う方法です。
ポイントが足らない時に重宝します。
これで、マリオット側が1ポイント何円として使って欲しいのかが分かるはずです。
まずは表から見てみます。
統合前がこちら。
マリオット:
リッツカールトン:
SPG:
統合後がこちら。
新プログラム:
これらの表から、現金がどれくらいのポイントの代わりとなったかを抜き出し、1ドル110円として、1ポイントの価値を計算しました。
1ポイントの価値が高いほど、すべてポイントで払ったほうがお得。
1ポイントの価値が低いほど(青い部分)、キャッシュ+ポイントを使ったほうがお得となります。
マリオット:
リッツカールトン:
SPG:(1スターポイント→3ポイントに変換して計算)
新プログラム:
統合前のSPGの1ポイントの価値が異様に低いのが目につきます。
つまり、統合前の今なら、SPG系列のホテルはキャッシュ+ポイントで予約するのが断然おトクだということ!
マリオット系列だけで見ると、統合前は1ポイント=0.6〜1.4円、統合後は1ポイント=0.8〜1.5円の価値となりそうです。
結論:
・1ポイント=0.8円〜1.5円
・キャッシュ+ポイントの利用は統合前がおトク
・中ランクのホテルはキャッシュ+ポイント利用がおトク
マイル交換から考える
最後にマイル交換から検証します。
ポイントをマイルに交換する際のレートについて、新プログラムでは以下の通り。
新しいポイント交換レートは3ポイントで1マイルです。
ポイントをお好きなマイレージプログラムのマイルに変換すると、60,000ポイントごとに15,000ボーナスポイントが追加で提供され、合計25,000マイルを獲得できます。
つまり3ポイント=1.25マイルですね。
一般的に1マイル=2円の価値だと言われているので、3ポイント=2.5円。
1ポイント=0.83円の価値になります。
結論:
・1ポイント=0.83円
・ポイント利用はホテル宿泊がやっぱりおトク
SPGアメックスだと100円利用で3ポイント獲得できるので、マイル交換でもかなりの高還元だと思います。
私もマイルを貯める際のメインカードとして使わせてもらっています。
最後に
色んな角度から検証しましたが、
1ポイント=0.8円〜1.5円
というのが、一応の結論になります。
ポイントの使い方としては、高ランクホテルの無料宿泊が一番価値の高い使い方になりますね。
それに、これまであまりキャッシュ+ポイントについて注目してこなかったんですが、中ランクであればアリだと思いました。
統合前に予約できればなお良しです。
最後に、SPGアメックスやっぱ最強だわ。
100円利用=3ポイント=2.4〜4.5円の価値となると、どんなクレジットカードよりも還元率が高いですよ。
更新でもらえる無料宿泊チケットは50,000ポイント分までなので、それだけでも年会費の元は確実に取れてしまいます。
コメント