日本人観光客にも人気の観光地「香港」のメインゲートでもある「香港国際空港」は、世界有数のハブ空港でもあります。
イギリスのサービス格付け会社Skytraxの「世界で最も素晴らしい空港ランキング」でもトップ10の常連で、今年3月に発表された2018年版では、東京国際空港(羽田空港)に次ぐ第4位でした。
世界各国の旅行客やビジネスマンが乗り継ぎをするだけあって、利用客が快適に過ごせるよう、空港内のサービスは非常によく考えられています。
そのひとつがラウンジサービス。
今回は、香港国際空港にある数あるラウンジの中で、誰でもいつでも使える(?)ラウンジ「プラザプレミアムラウンジ」に潜入してきましたので、レポートしたいと思います。
このラウンジは閉店しました。
プラザプレミアムラウンジとは
航空会社の上位会員でない人にも待ち時間を快適に過ごせる空間を提供したい、との思いから誕生したのが、この「PLAZA PREMIUM LOUNGE」。
実は、香港が始まりなんですって。
今では世界中の空港にたくさんあります。
世界で初めて到着時にも使える!香港国際空港ターミナル2「PLAZA PREMIUM LOUNGE」
今回お邪魔したのは、ターミナル2にあるプラザプレミアムラウンジ。
香港国際空港には、プラザプレミアムラウンジが3つありますが、唯一、制限区域外にあるのが、このラウンジです。(残り2つはターミナル1にあります)
制限区域外にあるので、香港に到着して入国してからでも行くことができます。

場所は、香港市内への快速列車「エアポート・エクスプレス」のプラットホームの真下。エアポート・エクスプレスの乗り場付近にある下りエスカレーターを降りてすぐのところにあります。
「貴賓室Lounge」と標識があるので、矢印に従って進めば見つかるはずです。
このラウンジは閉店しました。
利用条件
通常の利用客は、お金を払って入室します。
料金は、3時間の利用で700香港ドル(1香港ドル=15円換算で、10,500円)、その後1時間につき180香港ドル(約2,700円)で延長可。
ラウンジのみの利用(シャワー・仮眠室なし)だと、2時間580香港ドル、5時間780ドル、10時間900香港ドルのプランもあります。
シャワーのみであれば200香港ドル。
一部の人は無料で使うこともできます。
その条件というのが、この写真です。

クレジットカード会社やら銀行のマークがたくさん書かれています。
ただし、これは香港で発行された銀行系などのクレジットカードを持っていなければなりません。
日本で発行されたアメリカンエキスプレス系のカードは、香港から手紙が来たりしますが、それではダメです。
「香港で発行」ここが大事です。
日本人に残された道は、「プライオリティ・パス」これですね。
プライオリティ・パスは、世界中で1,200ヶ所以上の空港ラウンジを利用し放題の魔法のカード。
通常、追加料金なしでラウンジを使うには、年会費399米ドルの「プレステージ」プランに入会する必要がありますが、安くする方法が色々あります。
私は、年会費10,800円の楽天プレミアムカードを持つことで、プレステージプランのプライオリティ・パスを無料で入手しました。
ちなみに楽天プレミアムカードで手に入るプライオリティ・パスは、同伴者を連れて行くと1人につき27米ドルかかります。自動的にクレジットカード決済されて、その月に使った分とともに引き落とされるようです。
プライオリティ・パスで入室した場合、3時間無料で利用できます。
いざ、潜入!
入ってすぐの受付でプライオリティ・パスを渡します。
カードを機械に通し、「何人?」と聞かれた後、機械の画面にサインをするように言われ、サインをしたらレシートを渡されて完了。
搭乗券や身分証のチェックはありません。
内観

こんな感じ。
意外とこじんまりというのが第一印象でしたが、うまい具合に仕切られているからそう思うだけで、結構いろんなスペースがありました。
利用客はまばらで、かなり快適に過ごせそうです。
設備
- パソコンブース
- Wi-Fiサービス
- シャワー
- 仮眠スペース
- スパ・マッサージ(別料金)
今回はラウンジのみ利用しました。
次行った時にはシャワーや仮眠スペースも見てみたいです。
フードメニュー
飲み物

まず目につくのが、大きな冷蔵庫。
中には、コーラ・スプライト、ウーロン茶・レモンティー、マンゴージュース、ミネラルウォーターなどが入っています。
「維多(女乃)vitasoy」と書いてある紙パックの飲み物は豆乳です。白いほうが普通の豆乳、茶色いほうが麦芽豆乳。
一番上の棚には、サンドイッチとちょっとしたケーキがあります。
サンドイッチだけ手にとってすぐに退室なさったビジネスマンがいました。よほど急いでいたのでしょう。

フレッシュジュースはオレンジのみ。
氷が見当たらず、ちょっとぬるいまま頂きました。

コーヒーメーカーがありました。

紅茶はTWININGSです。

ミルクとレモンはフレッシュ。

アルコールは有料。
だいたい30〜90香港ドル(約450〜1,350円)くらいの価格帯です。意外とお手頃。
西洋人の方は、頼んでる方もちらほらいました。
パン類


パン系はけっこう豊富。
スープ

ミネストローネを薄〜くした感じの見た目。
飲んでいません。
ホットミール

マカロニとミートボール。

右側の白身魚のレモンバタークリームは、かなり美味しくておかわりしまくりました。

春巻きとベジタリアンピザ。
お腹にたまります。
名物:フィッシュボールヌードル

そして、香港のプラザプレミアムラウンジといえば、コレ!
注文してから作るフィッシュボールヌードルです。
ヌードルといっても「河粉」=米粉でつくられた麺(フォーみたいな感じです)の上に、「魚蛋」=フィッシュボール(魚のすり身のお団子)とかまぼこが乗っています。
実はスープがメインなので、香港人はヌードル抜きを頼むことも多いとか。
その場合は、「fish Ball Noodle」ではなく「Fish Ball Soup, Please.」で伝わるはずです。
ベジタリアンの方向けに、「Vegetatian Rice Noodle」なるメニューもあるようですね。こちらもおいしそうです。

薬味はセルフサービス。
オススメはねぎと、なんといっても香港なのでXO醤です!
XO醤は高価なので、ここでたくさん食べておくことをオススメします。
サラダ


種類は少なめです。
デザート

クッキー。
少し湿気ていました。

マシュマロとグミ。
激甘です。
おつまみ

ナッツとドリトス(?)
美味いっ!

これがあの有名な、マイラー玄人さん達のブログに写真があふれかえっている「フィッシュボールヌードル」の写真です(笑)
これがまた美味いのなんのって。
もう絶品でした。
スープがまず美味しいし、麺は軽くて優しいし。具は一見普通だけどスープに絡めてXO醤と一緒に食べたら最高でした。
けっこうな分量があるにもかかわらず、不思議と満腹感がまったくなく、本当に何杯でもいける感じ。
ここに来るたびに食べたくなる気持ちがすごく理解できました。

最後に
最近は、日本から香港へはLCCで行くよ、という方も多いのではないでしょうか。
朝から飛行機に乗って、機内食もなく、昼過ぎに到着して、まずごはん!という時に、プライオリティ・パスを持っていると、静かな場所で美味しいフィッシュボールヌードルが食べられます。タダで。
これだけでも楽天プレミアムカードを作ってよかったなぁ、と思っているところですが、これからも世界中の色々なラウンジに潜入してみたいとおもいます。
コメント
コメント一覧 (2件)
コメント失礼いたします。
記事とても参考になります。
香港でこちらのラウンジにアクセスできるカードを作ったのですが、関空からピーチ利用で住路の際に利用できるの
でしょうか?
>yuikaさま
通知を切っていたせいでお返事が遅くなってしまい、申し訳ありません…。ご出発までに間に合っていれば良いのですが。
さて、ご質問に関してですが、関空→香港までピーチ便の利用で、ご到着後にラウンジを使いたいということでよろしいでしょうか。
結論から言うと、問題なく使えますよ!!
受付のスタッフによっては搭乗券を確認するので、カードと搭乗券(関空出発であればレシートのような搭乗券になると思います)を用意して行けばOKです。
LCCは深夜到着だったりする便もあるかと思います。
到着からラウンジ利用開始までに日付が変わることもありますが、経験上、それほど不自然ではない移動時間であれば、大丈夫でした。
ただし、深夜利用では提供される料理に限りがあります。