この混乱はいつまで続くのでしょうか…。
2018年8月18日のSPG・マリオット統合後、マリオットのアカウントが荒れています。
確定的なことは本社しか分かりませんが、現状に関して少しでも多く情報を提供できるよう、新しく記事にまとめました。
事前告知されていたエリート会員資格は?
これまでのステータスは、マリオット4段階、SPG3段階でした。
マリオット
・リワード会員
・シルバーエリート(年間10泊以上)
・ゴールドエリート(年間50泊以上)
・プラチナエリート(年間75泊以上)SPG
・プリファードゲスト
・ゴールドプリファードゲスト(年間10滞在または25泊)
・プラチナプリファードゲスト(年間25滞在または50泊)
新しい会員プログラムでは、6段階になります。
うまいこと合体させたような感じですね。
新プログラム
・会員(年0〜9泊)
・シルバーエリート(年10〜24泊)
・ゴールドエリート(年25〜49泊)
・プラチナエリート(年50〜74泊)
・プラチナプレミアエリート(年75〜99泊)
・プラチナプレミアエリートアンバサダー(年100泊以上+ご利用金額20,000米ドル)
統合後、2018年1月からのマリオット/SPG系列ホテルでの宿泊日数をすべて合算し、新しいステータスが確定します。
現在ステータスを持っている会員は、しかるべきステータスに自動的に移行されます。
マリオット:
SPG:
ちなみに、SPGアメックス保有→SPGゴールド→マリオットゴールドにステータスマッチしている人は、上の表が適用されず、SPG/マリオット共通の「ゴールドエリート」になることが告知されていました。
つまり予定では、
SPGアメックスからのステータスマッチ組は、新ゴールドエリート。
プラチナチャレンジ達成組は、新プラチナプレミアエリート。
資格獲得期間と有資格年
さて、現状をみていく前に、これからの考察に関わる大事なことなので、ステータスの有効期限がどう決まるのか、少し解説しておきたいと思います。
通常、エリート資格を獲得するには、1年の間に決められた宿泊数をクリアしなければなりません。
その1年間を「資格獲得期間」と呼び、1月1日〜12月31日と規定されています。
その資格獲得期間中に、宿泊数をクリアしてエリート資格を得ると、その日から資格獲得期間の終了日までフライングで特典が受けられるようになります。
そして翌年が正式な「有資格年」。
前の年に獲得したエリート資格が1年間維持されます。
と同時に、次の年に向けた資格獲得期間にもなるわけです。
さらに、有資格年の翌年の1月・2月はおまけの期間。
つまり、例えば、2018年の資格獲得期間中にエリート資格を獲得すると、2019年は有資格年、2020年の1〜2月はおまけの期間ということで、有効期限は2020年2月までとなります。
2020年3月以降もエリート資格を維持したければ、2019年の資格獲得期間中に宿泊数を積み重ねるしかありません。
統合後、エリート会員資格はこうなった
8月18日からのメンテナンスが明け、8月19日の新アカウント公開後、予期しないことが起こりました。
- SPGアメックス組:一部の人が新プラチナエリートに
- プラチナチャレンジ組:ほぼ全員が新プラチナエリート止まり
この状況に関して、少しずつ状況が明らかになってきています。
ここでは現在わかっている最新情報をお知らせします。
ちなみに、統合されたのにSPGとマリオットで異なるエリート会員資格が表示されている(例:SPGゴールド、マリオットプラチナ)という方、心配はいりません。
今回の統合ですが、「アカウントの統合」という作業を自ら行わない限り、SPGとマリオットのアカウントは、別々の会員番号で、別々に管理されています。
アカウントの統合に関しては、後ほど説明します。
SPGアメックス組:ゴールド→新プラチナエリートの謎
新アカウント公開後、SPGアメックスからのステータスマッチ組の中で、アカウントがプラチナエリートになっているという報告が多数あがりました。
この原因について、4つの説が考えられます。
説①:マリオットの優しさ
どういうことかと言うと、これまでゴールド会員として年間50泊に値する特典を受けてきたのに、新ステータスの年間50泊=プラチナエリートの特典が享受できないのは可哀想だ、というマリオットの優しさ。
・ゴールド→プラチナエリートになっているのは宿泊予約がある人が多い
・今は有資格年の途中
という点が説得力を上げています。
実際に、カスタマーセンターで、選ばれた人に対するプロモーションで、有効期間は2019年2月までと説明された方もいるようです。
この有効期限は有資格年を考えると納得がいきます。
選ばれた人というのは、2019年2月までに宿泊予約が入っている人でしょうか。
統合前に予約しているのに、有資格年の途中で特典を取り上げられるなんて、あまりにも不憫ですからね。
ただ、このプロモーションだという説明も、担当者の勘違いだったと言われた方もいるようで…。
マリオットカスタマーセンターの日本デスクはかなり混乱しているようです。
説②:ただのバグ
統合作業にはバグ(不具合)が付き物ですからね。
日本人のイメージだと、何回も確認・調整をしてから運用しろよ、という感じですが、おおらかなお国柄だと、運用してみてバグが見つかり次第修正していく、というやり方も多いと聞きます。
となると、おそらくこの不具合は報告されているでしょうから、修正されるのは時間の問題ということ。
明日朝起きたらゴールドエリートに戻ってた、という可能性も十分にあります。
実際に、プラチナエリートになって2日後、自動的にゴールドに格下げされてしまった、という報告が上がっています。
2日間ぬか喜びさせただけとは、マリオットも性格悪すぎますね。
こちらも全員が格下げされたわけではないようなので、不公平感が残ります。
(2018年8月22日追記)
一旦プラチナエリートになったものの、ゴールドエリートに陥落する人がどんどん増えているようです。
数日かけて従来の予告通りの結果に進んでいる模様。
やはりSPGアメックス組は新ゴールドエリートだったというのがオチですかね。
これだけ混乱をきたしたのだから、公式アナウンスくらいあっても良さそうなものですが…。
説③:会員規約を読んでいるか試されている
今回、この記事を書くにあたり、新旧の会員規約を隅から隅まで読みましたが、こんな記載があるのをご存知でしたか?
この件に関わる部分だけ抜粋すると、
「獲得資格のないエリート会員資格が会員アカウントに加算された場合には、速やかに当社までお知らせいただく必要があります。」
知らなかったわ、こんなの。
ということで、実はマリオットに会員規約読んでるか試されている説。
お知らせするのが正解なのか?
まさか、ね。
説④:システム的に仕方なく
統合してどのステータスに変更するか、今の時代ひとつひとつ手作業でやる訳はありませんから、システムを組んで自動的にやっているはずです。
その際、統合前にゴールドと書いてあった人は全員プラチナね、という風に一括変更するようになっていたとしたら…。
統合前にステータスマッチした方だと、元々の表記がゴールド会員なので全員プラチナエリートになりますね。
もしそうだとすると、しばらくこのままの状態である可能性が十分にあります。
ただ、SPGアメックス組全員がプラチナエリートになっているわけではないこと、プラチナエリートになるのに時間差があったことなどを考えると、この説はあまり有力ではなさそうです。
いずれにしても!
この機会を利用しない手はありません。
いくらバグであっても、アカウントがプラチナ表記であれば、問題なくプラチナ特典が受けられますよ。(実証済み)
プラチナチャレンジ組:プラチナ→新プラチナエリートの謎
一方のプラチナチャレンジ組ですが、事前予告では「統合後はプラチナプレミアエリートです!」とカスタマーセンターに言われていました。
しかし、蓋を開けてみたら、まさかのプラチナエリート!
これでは話が違うではないか!SPGアメックス組と一緒ではないか!とご立腹の人もいらっしゃるかと思います。
実際に、プラチナチャレンジ達成組である管理人のステータスですが、
SPGからログイン:
SPGからログインすると、プラチナエリートになっています。
「アカウントの統合」を行うまでは、別々に管理なので、プラチナプリファードゲスト→プラチナエリートの予告通りですね。
ポイントは、元々あったスターポイントが3倍された数になっています。
ライフタイム会員資格のほうも、ゴールド2年目・プラチナ1年目で正確です。
マリオットからログイン:
マリオットからログインしても、プラチナエリート。
マリオットはプラチナ→プラチナプレミアエリートと予告しているはずなのですが…。
ポイントは、元々あったポイントが記載されています。
ライフタイム会員資格は、ゴールド1年目・プラチナ1年目。
一応プラチナの年数は加算されているようですが、ゴールドは2年目のような…。
もしかしてステータスマッチは加算されないのかな。
Webからも見てみましたが、同じくプラチナエリートです。
この件に関しては、未だ謎のままです。
プラチナチャレンジをする際、「統合後はプラチナプレミアエリートです!」とカスタマーセンターに何回も言われていたので、ちゃんと対応してもらえると良いのですが…。
実際にカスタマーセンターに確認した方によると、日本のマリオットとしてはプラチナ→プラチナプレミアと認識していたが、本社に確認してみないと確定的なことは言えない、と言われたそうです。
ただ、万が一、プラチナエリートのままだったとしても、2018年中にプラチナチャレンジした人は有効期間が2020年2月までになっているはずなので、SPGアメックス→プラチナエリート組より有利であることは間違いないはずです。
(2018年8月22日追記)
SPGアメックス組の新プラチナエリートに対するカスタマーセンターの日本デスクの回答から想像するに、アメリカ本社と日本デスクとの間で情報共有ができていないのは確かなようです。
日本デスクからのサービス精神旺盛な回答が、会員を混乱の渦に巻き込んでいる感も否めません。
察するに、プラチナチャレンジ組は新プラチナエリート、というのが真の姿なのではないでしょうか。(あくまで説です)
SPGアメックスの登場・拡散により、クレジットカード1枚作るだけで豪華なラウンジや本来数千円する朝食を無料で享受できる人が増えてしまいました。
ホテル側のコストが上がるだけでなく、混雑により良い思いをしない本来の上級会員も増えたことでしょう。
そういう歪んだ会員ステータスを是正するのも、今回の会員プログラム変更の目的のひとつだったら…。
残念ですが、年間75泊していないプラチナチャレンジ組は新プラチナエリートが妥当なのかもしれません。
実際、年間75泊している元プラチナエリートの方は、新プラチナプレミアエリートに昇格していたりするわけで。
にしても、公式アナウンスくらいは欲しいです。
(2018年8月24日追記)
ついに!
新アカウント公開から5日、ついにこの日がやってきました。

プラチナプレミアエリートです!!!
毎日確認した甲斐がありました。
まだアカウントの統合をしてないので、もちろんマリオットのアカウントだけ。
SPGのアカウントはプラチナエリートのままです。
これで一応予告通りですが、これで確定かはまだ油断なりません。
SPGアメックス組のプラチナ→ゴールド陥落の前歴がありますからね。
でも、あちらの修正作業が進んでいる中、こちらも修正作業の一環と期待をしたいと思います。
くれぐれも新たなバグというのは避けてほしいですね。
ひとつ気になるのは、宿泊料金が0米ドルになっている点。
11泊分の宿泊料金が加算されていないということは…修正もあるかも?
有効期間は、事前予告だと2020年2月までですが、確認でき次第、追記したいと思います。
アカウントの統合
SPG・マリオット2つのアカウントですが、「アカウントの統合」という作業を行わないと、統合しているにもかかわらず、それぞれの会員番号で別々に運用されるとアナウンスされています。
ステータスマッチをしていても、です。
その「アカウントの統合」の作業ですが、以下のサイトから行います。
現在はまだ Coming Soon になっています。
サーバーの負担軽減のため、統合作業が可能になったら、順番にメールが送られているようです。
が、こちらのリンク(https://www.marriott.co.jp/loyalty/merge)からでも統合は可能です。
新たなバグの原因になるかもしれないので、メールを待つか、公式サイトがオープンするのを待ったほうが無難でしょう。
統合後すでに、どちらのサイトからでも全てのホテルが予約できますが、ポイントや宿泊日数を合算したり、ステータスを合わせたりなどは「アカウントの統合」をしないとできません。
つまり!
SPGアメックス組でなぜかゴールド→プラチナになった人は、この「アカウントの統合」が公開され次第、アカウントを統合してしまうと、SPGゴールド+マリオットプラチナのうち良いほうが採用されるので、そこでうやむやになる可能性があります。(良い意味でね)
しかし、今日までにアカウントの統合をした方は、SPG/マリオット両方ともプラチナエリートになった人がいる一方、逆にゴールドに戻ってしまった人もいらっしゃるようです。
アカウント統合の際は、心の準備をして、自己責任でお願いします。
逆に、プラチナチャレンジ達成組で、管理人のようにプラチナ止まりになっている人は、アカウント統合でうやむやにしないほうが絶対にいいです。
とりあえずカスタマーセンターが落ち着き次第、確認の電話をいれたいかなと思います。現在はきっとパンク状態で疲弊しきっているでしょうから、のんびり時を待つとします。
今後のステータス維持
さて、ここからは今後のエリート会員資格の維持について少し情報を。
これまではエリート資格が維持できなくても、ステータスは1つずつしか下がりませんでした。(プラチナ→ゴールド、プラチナ→☓→シルバー)
しかし、統合前にカスタマーセンターに確認したところ、「統合後は純粋に資格獲得期間の宿泊数で決定する」と言われました。
実際に、新会員規約を確認しましたが、エリート会員資格が1年に1つずつしか下がらない、という旨の記載がなくなっています。
プラチナエリート以上では年間チョイス特典という名目で5泊分のエリートナイトクレジット(宿泊実績)がもらえるようですし、本当に宿泊日数でしかエリート会員資格を維持できないのかもしれません…。
ちなみに、2018年中は特例でSPGの規約が生きているので、SPG系列ホテルに25滞在以上すれば、プラチナエリートが維持できます。
この場合、2018年が資格獲得期間になるので、有効期間は2020年2月まで。
最後に
まだ絶賛混乱状態なので、数日してみないとどうなるのかわかりませんね。
一旦プラチナになったにもかかわらず、ゴールドに戻ってしまった人もいる、というのが混乱を更に増幅させている気がします。
不安で仕方ない人も多いとは思いますが、おとなしく待つしかなさそうです。
現在プラチナ表記の方は、宿泊時にもプラチナ表記であれば、問題なくプラチナ特典が使えます。
今後も情報が入り次第、更新します。
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