バルセロナ観光の新常識『バルセロナカードモデルニスタ(Barcelona Card Modernista)』でお得に世界遺産を巡ろう!

海外旅行では、できるだけお金を節約したいですよね。
そんな時は、交通乗車券や無料入場が付いてくる便利な観光カードを買うのが常識ですが、今回バルセロナ観光に便利な(しかも超おトクな!!)観光カードを実際に使ってみたので、その詳細をレビューしたいと思います。
ガイドブックには載ってなかったし、他に使っている人も見なかったので、もしかすると新しいのかも?

目次

『バルセロナカードモデルニスタ』の詳細

価格は?

引用:https://www.barcelonacard.com/barcelona-card-modernista/

バルセロナカードモデルニスタ(Barcelona Card Modernista)は3種類。

種類大人こども(4〜12歳)
3日券(72時間)€ 90€ 60
4日券(96時間)€ 100€ 70
5日券(120時間)€ 110€ 80

後でも書きますが、バルセロナカードモデルニスタには、市内交通乗り放題チケットとモデルニスモ建築入場無料カードの2つが含まれていて、それぞれ最初に使った時間から72時間・96時間・120時間有効です。

カード自体が別々なので、市内交通チケットは到着した日から使って、モデルニスモ建築入場無料カードは翌日から使うことも可能。
時間で管理するので、夜から使い始めても無駄がなく、すごく融通の効く良いシステムだと思います。

一番短いもので72時間なので、3日間以上バルセロナに滞在できる人向けですね。
そのくらいじゃないとモデルニスモ建築は十分堪能できないとも思います。

含まれているもの

以下の2つがセットになっています。
カードもそれぞれ別になっており、どちらも使い始めた時から有効になります。

  • 市内交通乗り放題チケット(空港往復付き)
  • モデルニスモ建築の無料入場カード(指定の10ヶ所)

市内交通乗り放題チケット(空港往復付き)

引用:https://www.holabarcelona.com/tickets/hola-bcn-barcelona-travel-card

購入した日数分の「オラ・バルセロナトラベルカード(Hola Barcelona Travel Card)」が付いてきます。

バルセロナ市内の地下鉄とバス(TMB)、都市鉄道(FGC、ゾーン1のみ)、モンジュイックのケーブルカー、トラム(TRAM)、ロダリエス(Rodalies)のゾーン1区間が乗り放題。
加えて、バルセロナ空港から市内の往復1回ずつ(地下鉄利用のみ)を含みます。

現地で購入した場合の参考価格を表にしました。
あらかじめインターネットで買うと10%割引になるキャンペーンも時々やっていますが、ここでは割引前の価格を掲載します。
ちなみに「Hola Barcelona Travel Card」には2日券(48時間)もありますが、ここでは割愛します。

Hola Barcelona Travel Card参考価格(大人)
3日券(72時間)€ 23.80
4日券(96時間)€ 31.00
5日券(120時間)€ 38.20

モデルニスモ建築の無料入場カード

引用:https://www.barcelonacard.com/barcelona-card-modernista/

指定の10ヶ所に1回ずつ入場可能。
入場できる建築物と参考価格を表にしてみました。

バルセロナでおそらく最も有名なサグラダ・ファミリアとグエル公園は、残念ながら含まれません。

無料入場できる建築物参考価格(大人)
① カサ・ミラ(Casa Milà La Pedrera) ★世界遺産★€ 25
② カサ・バトリョ(Casa Batlló) ★世界遺産★€ 39(Blueプラン)
③ カサ・ビセンス(Casa Vicens) ★世界遺産★€ 18
④ カサ・アマトリェール(Casa Amatller)€ 17
⑤ コロニア・グエル教会堂(Cripta Gaudí de la Colònia Güell )★世界遺産★€ 10
⑥ カタルーニャ美術館(MNAC:Museu Nacional d’Art de Catalunya)€ 12
⑦ サン・パウ病院(Sant Pau Recinte Modernista) ★世界遺産★€ 16(自由見学)
⑧ カタルーニャ音楽堂(Palau de la Música Catalana) ★世界遺産★€ 20(ガイドツアー)
⑨ グエル邸(Palau Güell ) ★世界遺産★€ 12
⑩ ベリェスグアルド(Torre Bellesguard)€ 9

カサ・バトリョは、見学できる範囲や没入型体験の有無などで、Blue(ブルー)<Silver(シルバー)<Gold(ゴールド)の3種類のチケットがありますが、バルセロナカードモデルニスタに付いてくるのは、このうち一番安いBlue(ブルー)のチケットになります。
それでもオーディオガイドも付いて、屋上含めひととおり内部を見学できます。
純粋にガウディ建築を堪能したくて、没入型体験とかいらないよという方は、Blue(ブルー)のプランで十分だと個人的には思いました。
それぞれのプランの違いについては、こちらをご覧ください。
チケットはオンライン購入と現地購入で価格が異なります。参考価格には現地購入での金額を記載しています。

サン・パウ病院は、ガイドツアーもありますが、特に何も言われず自由見学プランになりました。

カタルーニャ音楽堂は、ガイドツアー(€20)、オーディオガイド(€18)、パンフレット付きセルフガイド(€16)の3種類から「どれにする?」と聞かれて、「日本語あるやつ!」と答えたら、日本語のパンフレットを渡され自由見学となりました。
オーディオガイドには日本語がないということだったのですが、結果的にきれいなパンフレットがお土産になり、自分のペースで歩き回ることができたので、セルフガイドで大満足でした。

実際に使ってみた

どれだけおトクになったのか?

今回、バルセロナ滞在がちょうど72時間の予定でしたので、3日券(72時間)を購入しました。

サグラダ・ファミリアやグエル公園にも訪れたので、バルセロナカードモデルニスタで無料入場したのは8ヶ所でした。
バルセロナの観光施設はわりと遅くまで開いているし、コロニア・グエル教会堂を除くと近場にまとまっているので、意外とたくさん行けたなという印象です。

訪れた場所とその合計金額が以下の通り。

通常価格バルセロナカードモデルニスタの価格
市内交通72時間€ 23.80
カサ・ミラ€ 25
カサ・バトリョ€ 39
カサ・ビセンス€ 18
カサ・アマトリェール€ 17
カタルーニャ美術館€ 12
サン・パウ病院€ 16
カタルーニャ音楽堂€ 16(セルフガイド)
グエル邸€ 12
合計€ 178.80€81(割引価格)← € 90(通常価格)

今回はさらに、バルセロナカードモデルニスタを10%OFFの割引価格で事前購入できたので、なんと半額以下で観光できたことになります。

改めて計算してみると、なんというお得さ。
こんなもの売って大丈夫?とちょっと心配するくらいですね。びっくりです。

買い方・使い方の流れ

バルセロナは、ヨーロッパ「スリ」ランキング1位に輝いたこともある都市なので、個人的には事前購入パターンをおすすめしますが、現地購入も可能です。

今回はある裏技を使い、10%割引で購入することに成功しました。

事前購入パターン

キャンペーンで割引価格になることがあります。
現地で財布を出さずにすむので安全です。

STEP
インターネットで購入

公式サイト(https://www.barcelonacard.com/barcelona-card-modernista/)の「BUY NOW」をクリック。
3日券・4日券・5日券から選択し、支払いを済ませる。
メールで届くPDF(購入番号とバーコードの付いた引換え用紙)を印刷、またはスクショしておく。

STEP
現地の観光案内所で引き換え

以下のいずれかの観光案内所で引換え用紙を提示し、カードを受け取る

  • バルセロナ空港ターミナル1
  • バルセロナ空港ターミナル2
  • カタルーニャ広場
  • エル・コルテ・イングレス前のインフォメーションブース
  • エスパーニャ広場
  • サグラダ・ファミリア前の観光案内ブース
  • コロンブスの記念塔
STEP
使う

現地購入パターン

STEP
現地の観光案内所で購入

以下のいずれかの観光案内所で購入。

  • バルセロナ空港ターミナル1
  • バルセロナ空港ターミナル2
  • カタルーニャ広場
  • エル・コルテ・イングレス前のインフォメーションブース
  • エスパーニャ広場
  • サグラダ・ファミリア前の観光案内ブース
  • コロンブスの記念塔

観光案内所の営業時間にご注意ください。

STEP
使う

まずは引き換え

今回は、マドリードから高速鉄道でバルセロナに移動してきました。
到着駅のバルセロナ・サンツ駅には観光案内所がありません。
高速鉄道の乗車券で、近郊列車のロダリエスが1回のみ乗車無料でしたので、カタルーニャ広場まで行き、観光案内所を探すことにしました。

カタルーニャ広場の観光案内所は地下にあると聞いていたので、改札を出てから地下をぐるぐる探していましたが、結果的には一度地上に出ないと観光案内所にはたどり着けないことがわかりました。
地上に出ると大きな赤いあり、すぐに見つかりました。

写っているのは上りエスカレーター。下りは写真右側奥の赤い所にあります。

チケット引き換えは難なく、ものの数分で完了しました。
発した言葉も「オラ!」と「グラシアス!」くらいで、あとは引き換え用紙を渡すだけ。
超カンタンでした。

印刷した引換え用紙を渡すだけ

市内交通乗車券

初めて使った時間から有効になります。

地下鉄に乗る時は、改札口に差し込みます。
日本の改札よりもきっぷの出てくるところが手前なので、回収し忘れないように注意です。

バスに乗る時は、初めて使う時だけ刻印機に通します。
2回目以降や、バスに乗る前に地下鉄で使ったという場合は、そのまま何もせずに乗車し、何もせずに降りるだけです。
まれにチケット検査があるらしく、有効なチケットを持っていないと€100の罰金となります。

モデルニスモ建築の無料入場

バルセロナカードモデルニスタを使って無料入場するには、それぞれのチケット売り場で入場券と引き換える必要があります。
初めて入場券と引き換えた時間から有効になります。

バルセロナカードモデルニスタはICカードになっていて、10ヶ所の入場券分のクーポンが入っているイメージです。
自分で機械にかざすように言われたこともありましたが、チケット売り場の方にカードを渡すことがほとんどでした。ちゃんと返してもらったかどうか毎回確認しましょう。

入場券の発券時に、必ず聞かれる質問が1つあります。
“Where are you from?”(どこから来たの?)

おそらく統計をとっているだけだと思いますので、元気よく”JAPAN”と答えましょう。

登録が終わると、ちゃんとしたチケット、もしくは人数の書かれたレシートをもらうので、それを持って入口に向かいます。
すぐに入れるのか、時間指定はどうなるのかについては、実際に訪れた際の詳細を別記事に書いていますので、是非参考にしてください。
今回訪れた8ヶ所では、ほとんど並ばずに入場することができました。

最後に

前情報があまりなかったので、まさかこんなに快適に使えるとは思っていませんでした。
ちょっとしか見られないとか、最後尾に並ばされるとか、人いっぱいで入れないとか、想像していたので…
ただ、同じ観光カードを使う人が増えてくると結局並ぶと思うので、使っている人が少ない今がチャンスかもしれません!

バルセロナでモデルニスモ建築をたくさん見たい人、ツアーにサグラダ・ファミリアとグエル公園は含まれてるけど自由行動が何日かある人、バルセロナ2回目以降の人にはぴったりだと思います。
バルセロナの観光地は一つ一つが高いので、これだけ付いてこの価格は、正直おトクすぎて通販も真っ青です。

逆に、確実にすぐ入場できるとは限らないので、観光できる時間が限られている人は、あらかじめそれぞれのウェブサイトから入場券を購入するほうが無難だと思います。
また、サグラダ・ファミリアとグエル公園はこのカードに含まれていません。
初めてバルセロナに来る人は、絶対にサグラダ・ファミリアを優先したほうがいいです。一生に一度は入らないと後悔します。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • お世話になります。
    バルセロナカードの使い方について教えて頂けませんでしょうか。
    空港でバルセロナカードを入手した後、鉄道や地下鉄に乗る場合ですが、日本のSuicaのように改札のカードリーダーでタッチして入場するのではなく、毎回、自動券売機にバルセロナカードをかざし、紙の乗車券を入手する必要がございますでしょうか。
    お手数をお掛け致しますが、お教えいただければありがたく思います。
    よろしくお願い申し上げます。

    • コメントありがとうございます。
      ブログ記事では「バルセロナカードモデルニスタ」について記載しましたが、「バルセロナカード」も同様に『観光カード』と『交通カード』の2枚セットでもらいます。
      『交通カード』は、「Hola Barcelona Travel Card」という現地の自動券売機でも購入できるものと同一のものとなります。(デザインは少し異なるかもしれません)
      磁気カードですので、地下鉄や鉄道であれば改札に通して利用します。最初に改札に通した時に有効化され、その時間から72〜120時間(購入するバルセロナカードによる)有効になります。
      バスに乗る時は持っているだけで大丈夫です(もし検札係にチケットを持っているか尋ねられたら見せてください)。ただし、地下鉄を利用する前にバスに乗る場合は、カードが有効化されていませんので、バス車内の打刻機に通してください。

      少し紛らわしいのですが、『観光カード』はICカードとなっており、毎回チケット売り場のカードリーダーにタッチしてチケットと引き換える必要があります。(実際にはスタッフに渡してタッチしてもらうことが多いです)
      こちらも最初にタッチした時から72〜120時間有効です。
      『観光カード』と『交通カード』が別々になっており、それぞれが最初に利用した時間から72〜120時間有効になるので、時間をずらしての利用も可能です。

      ブログをお読みいただき、ありがとうございます。
      それぞれの使い方が異なるので、記事では分かりにくい記述になり申し訳ございませんでした。
      ご不明な点があればお気軽にご質問ください。

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